断頭台の花嫁 世界を滅ぼすふつつかな竜姫ですが。

 

 

めちゃくちゃ面白かったです。爽やかなボーイミーツガールで、キャラクターも可愛くて、ストーリーもしっかりしていて、いいライトノベルに久々に出会ったという気持ちでいっぱい。

最近だとミモザの告白とかが心に刺さってましたが、あれはガガガ的ライトノベルの面白さで、ファンタジア的ライトノベルでここまで面白いのは久々です。

名誉のために「まあ普通だったな」と思ってる作品たちの名前は挙げませんが、「暗殺拳はチートに含まれますか?」の3巻以来の面白さでした。

追記:忘れてましたが火群大戦はめちゃ面白かったです。

*1

 

さて、断頭台の花嫁に話を戻して、まずキャラクターが全員かわいいですよね。不憫だった幼馴染さんは一旦忘れるとして、表紙の伊良子燐音も可愛いですし、マリーも可愛いし、なにより生徒会長が一番可愛い。ネタバレなしに生徒会長の可愛さは語れないのでここでは語れないのですが、本当に生徒会長が可愛くてよかったです。

ヒロインの可愛さをイラストで伝えられるのはライトノベルのいいところですが、一方でそれに頼っているようじゃ微妙ですよねというのはあって、読者としてはきちんと文章でヒロインの魅力を伝えて欲しいわけです。この作品はイラストが一切なくても各ヒロインが最高に可愛いので100点中5億点です。特に生徒会長が可愛い。

 

ストーリーもこの設定だったらこの流れになるよねという王道ストーリーでこれまた普通によかったです。普通にいい作品ってそうそうないですから。

起承転結の転、の直前に置かれることの多い日常ストーリーは、性質上どうしてもつまらなくなりがち・尺稼ぎ感が出がちという印象があるのですが、そこをきちんと乗り切っている素晴らしさがあります。ボールのくだりとか最高ですよね。日常回をやりつつ、彼女たちの異質さを同時に描写してね。伏線も何個かおいてね。そこで飽きないから転結が楽しく読めるわけです。あと生徒会長も可愛いし。

ところで単語が出たので触れますが伏線の使い方もよかったです。飽きさせないように小分けにしながらいろんなところに置かれててね。

2巻以降のために置いた伏線もきちんと作者の意図した形で回収されるといいですね。個人的な経験ではこの手の雰囲気の作品で僕の評価が高い作品は早々に打ち切られる傾向があるので、本当に願ってます。1億巻くらいまで続かないかな。その段階でも面白い作品でいてくれるかはまた別の話ですが、7人全員が出てきて1人ずつ表紙を飾るくらいには続いてくれるととても嬉しいです。

 

最後にボーイミーツガールの話。僕は強いヒロインが好きなので、ヒロインが全員強いという時点で最高だなって思います。お前の趣味じゃんって話ですが、そもそもキャラクター像やストーリーに対してそれらしいことを言ってる部分も趣味の話です。

ライアーライアーみたいな主人公が凄い系も嫌いじゃないんですけど、やっぱりヒロインが強くて、可愛くて、わがままで面倒な作品がいいっすよね~。

 

では。

*1:この一文を書くにあたって近年買ったファンタジアの作品を見返していたら同じ作者の魔王2099も買ってたみたいです。買って積んで読んでないですが。。。